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筆者が気になった医療ニュース(2024年7月4日現在)

米FDA アルツハイマー病の新薬「ドナネマブ」の承認を発表 | NHK | アメリカ

今回はこちらの記事について解説していきます。

はじめに

アメリカの製薬大手が開発したアルツハイマー病の新薬「ドナネマブ」について、FDA=アメリカ食品医薬品局は、臨床試験で症状の進行を遅らせる効果が確認されたとして、この薬を承認したと発表しました。

FDAが2日、承認したのは、アメリカの製薬大手「イーライリリー」が開発したアルツハイマー病の新薬「ドナネマブ」です。

アルツハイマー型認知症とは?

アルツハイマー型認知症は、神経変性疾患の一種で、主に高齢者に見られる病態です。

この疾患は、脳内の神経細胞が徐々に損傷を受け、機能を失うことによって特徴づけられます。

主な症状には次のようなものがあります:

  1. 記憶障害: 早期のアルツハイマー型認知症では、短期記憶の喪失や物忘れが顕著です。
  2. 認知機能の低下: 言語、思考、判断力、問題解決能力などの認知機能が徐々に低下します。
  3. 行動・性格の変化: 感情の不安定さ、興奮、抑うつ、不適切な行動がみられることがあります。

アルツハイマー型認知症は、脳内のアミロイドβとタウタンパク質の異常が原因で発症しますが、具体的な原因はまだ完全には解明されていません。

ドナネマブとはどんな薬?

ドナネマブ(英: Donanemab、USAN; 開発コードLY3002813)は、アルツハイマー病の初期症状を治療するために試験中の生物学的製剤です。

イーライリリー社が開発したこの薬は、さまざまな状態のアルツハイマー病の治療薬として、過去および現在の臨床試験で使用されています。

ドナネマブは、脳内で産生される異常なタンパク質であるアミロイドβ(Aβ)を標的とする抗体であり、アルツハイマー病の進行を遅らせる効果が示されています。

ドナネマブの副作用は?

ドナネマブの臨床試験において、副作用として以下の点が報告されています

  1. MRI画像異常 (ARIA): ドナネマブを投与した患者の約27%で認められました。これは脳内のアミロイド斑を除去する際に生じる現象で、脳浮腫や出血を引き起こす可能性があります。
  2. その他の副作用: 脱力感、下痢、発疹などが報告されています

日本で認可された場合は、副作用に気を付けたいですね

おわりに

今回の承認について、FDAは「アルツハイマー病は患者や親しい人にとって非常に深刻な病気で、今回の承認は、より安全で効果的な薬を使えるようにしようというFDAの責任を示すものだ」としています。

アルツハイマー病の新薬ドナネマブをめぐっては、日本でも去年、承認を求める申請が行われています。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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