" />

知って得する、糖尿病の基礎知識

こんにちは、今回は糖尿病は体がどんな状態のことか説明していきたいと思います。

その中で大事なのは、血糖値、HbA1cの意味と正常範囲が大事になってきます。

 糖尿病とはインスリンの作用不足(インスリン分泌不全、インスリン抵抗性)に基づく慢性高血糖を主張とする代謝症候群です。インスリンの作用が分かると糖尿病が理解しやすいと思います。

 インスリンは、膵臓のβ細胞で生成・分泌され、細胞に作用し糖を血液中から細胞内へ取り込ませる作用があります。インスリンがインスリン受容体と結合することで、糖輸送担体が細胞膜上へ移動し、糖を取り込み糖代謝が活性化します。この一連の流れが悪くなることをインスリンの抵抗性が上がっている状態であり、またインスリンが欠乏しても、インスリン受容体に働きを出せないため、細胞に糖が取り込まれず、血糖値が高い状態が持続することとなります。

 イメージは画像の通りです。糖尿病になるとインスリンが上手に働かなくなります。

 以上から糖尿病とはインスリンの働きと分泌が低下し、かつ血液中の糖の濃度が高い状態のことを指します。

血糖値とは血液に含まれるブドウ糖の量のことである。

以下の①~③のいずれかに該当すれば糖尿病型に判定されます

  1.  ①早朝空腹時血糖値126mg/dl以上
  2.  ②随時血糖値200mg/dl以上
  3.  ③75g糖負荷試験(75gOGTT)2時間値200mg/dl以上

糖尿病型で以下のいずれかの条件を満たせば、1回の検査でも糖尿病と診断します。

  1.  ①糖尿病典型的な症状(口喝、多飲、多尿、体重減少など)の存在
  2.  ②HbA1c≧6.5%
  3.  ③確実な糖尿病網膜症の存在
  4.  ④過去に糖尿病型を示した資料(検査データー)がある場合

 HbA1cとは赤血球の中にあるヘモグロビンにグルコース(血糖)が結合したもので、赤血球の寿命が尽きるまで元には戻らない(120日)です。

 日本糖尿病学会では

 HbA1cが6.0%以上で糖尿病が否定できない

 HbA1cが6.5%以上で糖尿病が強く疑われるとしている

 予防医療事業のケアプロが2019年2月~2020年12月にかけて、47都道府県で4208名のHbA1cの値を測定

 40~50代男性の平均値:HbA1c5.77%~6.04%

 40~50代女性の平均値:HbA1c5.71%~5.80%

となっています。

糖尿病を放置すると

 糖尿病を放置すると「しめじ」が起こる。これが3大合併症である

し:糖尿病性神経症

め:糖尿病性網膜症

じ:糖尿病性腎症

 これらに加えて心筋梗塞や脳梗塞、下肢閉塞性動脈硬化症や足の壊疽が生じることがあるります。

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA