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医療職も知らない心臓リハビリテーション

こんにちは、今回は医療職もよく知らない心臓リハビリテーションについて説明したいと思います。

心臓リハビリテーションはここ10年あまりで、急速に普及されてきたリハビリテーションの1つとなります。心臓リハビリテーションと聞くと、医療従事者も含めて間違えているのは、心臓を鍛えると思っていることです。

一度弱った心臓は、薬剤である程度、補助することはできても、運動で強くすることはほとんど困難です。

では、心臓リハビリテーションとは何をするのは説明していきたいと思います。

心臓リハビリテーションとは?

心臓リハビリテーションとは、心臓病の患者さんが体力を回復自身を取り戻し、快適な社会生活に復帰するとともに、再発や再入院を防止することを目指して行う総合的活動プログラムのことです。

これだけ聞くとよくわからないと思いますので簡単に説明しますと

心臓リハビリテーション≠心臓を鍛える

心臓リハビリテーション=運動耐容能の向上+心臓病の再発予防

になります。

運動耐容能とは、いわゆる体力のことで、身体がどのくらいまでの運動(負荷)に耐えられるのかの能力を意味します。

心臓リハビリテーションの内容は?

 心臓リハビリテーションの内容は以下の事が含まれます。

  1. 問診
  2. 生活指導
  3. 服薬指導
  4. 心肺運動負荷試験
  5. カウンセリング
  6. 栄養指導
  7. 運動療法

これらを医師・看護師・栄養士・理学療法士・時には臨床心理士や作業療法士も交えて、多職種で心臓病の患者さんに関わります。

この中で私が重要としている、心臓病の再発予防で大事にしているのは、

運動・食事・服薬管理・禁煙の4項目です。

この4項目を上手にコントロールすることが心臓リハビリテーションで大事になってきます。

心臓リハビリテーションの今後の必要性は?

心臓リハビリテーションはこれからの医療情勢でかなり必要とされてくるでしょう。

その理由が今後訪れる、「心不全パンデミック」のためです。

心不全とは、「心臓のポンプ機能が低下した状態」であり、息切れと足の浮腫みを主症状とする病気です。

以下の表をご覧ください。

心不全の患者さんは年々増えてきており、2020年~2025年にかけて、急激に増加していることが分かると思います。

心不全は予防しなければ、容易に増悪を繰り返す病気です。それを予防するのが心臓リハビリテーションをなります。

そのため、今後心臓リハビリテーションの需要が高まり、医療従事者が循環器の知識をある程度持っていなければ、今後の医療情勢を生き抜くには、少し厳しい環境が出てくるかもしれません。

今回の話は以上になります。また次回もお付き合いの方よろしくお願いします。

 

 

 

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