今回は、スマホを見続ける休日が身体に与える影響について説明していきます
医療従事者の立場から説明していきますので、是非参考にしてみて下さい!
目次
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はじめに
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スマホを見続ける休日が増えている背景
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身体に起きる変化① ― 脳・自律神経への影響
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身体に起きる変化② ― 目・首・姿勢への影響
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身体に起きる変化③ ― 睡眠・ホルモン・疲労回復
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休日スマホ習慣をリセットする現実的対策
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おわりに
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参考文献
はじめに
「気づいたら休日ずっとスマホを見ていた」
「休んだはずなのに、月曜日の朝が異常につらい」
これは今、多くの人に共通する“新しい疲労の形”です。
スマホは便利で、情報も娯楽も一瞬で手に入ります。
しかし近年の日本・海外の研究では、“スマホを見続ける休日”が、実は身体をほとんど回復させていないどころか、慢性的な不調を蓄積させていることが明らかになってきました。
本来、休日は
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自律神経を整える
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脳疲労を回復させる
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身体をリセットする
ための時間です。
ところがスマホを長時間見続けることで、これらがほぼ機能しなくなっているのです。
この記事では、
「なぜスマホ休日は疲れるのか」
「身体の中で何が起きているのか」
「完全にやめなくても改善できる方法」
を、最新研究と独自視点を交えて詳しく解説します。
1. スマホを見続ける休日が増えている背景
■ 現代人の休日行動
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外出より画面
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短時間刺激の連続
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受動的娯楽中心
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疲れて動けない
■ 「休んでいるつもり」の落とし穴
海外の行動科学研究では、人は疲れているほど“低エネルギー行動”を選ぶことが分かっています。スマホはその代表例です。
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ベッドから動かない
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頭を使わない
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すぐ快感が得られる
しかし脳科学的には、これは**回復ではなく“刺激の上書き”**です。
脳は休んでいるように見えて、実際には
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情報処理
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感情反応
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判断
を休みなく続けています。
2. 身体に起きる変化① ― 脳・自律神経への影響
■ 起きている変化
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脳の過覚醒
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交感神経優位
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情報疲労
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集中力低下
■ 脳は「ずっと仕事中」
スマホ使用中、脳では
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前頭前野(判断・抑制)
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扁桃体(感情反応)
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視覚処理野
が同時に働き続けています。
海外fMRI研究では、SNSや動画の連続視聴は、仕事中とほぼ同じ脳負荷を生むことが示されています。
その結果、休日なのに
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ぼーっとする
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何もしたくない
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だるさが抜けない
という状態になります。
3. 身体に起きる変化② ― 目・首・姿勢への影響
■ 身体的影響
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スマホ首
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眼精疲労
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血流低下
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頭痛・肩こり
■ 姿勢が自律神経を乱す
スマホを見る姿勢は
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首が前に出る
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背中が丸まる
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呼吸が浅くなる
この姿勢は、副交感神経を抑制し、リラックスしにくい状態を作ります。
日本の整形外科・自律神経研究では、首の前傾角度が大きいほど、疲労感と不安感が強いことが報告されています。
4. 身体に起きる変化③ ― 睡眠・ホルモン・疲労回復
■ 内部で起きる問題
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メラトニン抑制
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睡眠質低下
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成長ホルモン減少
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回復不足
■ 「休日ほど眠れない」理由
スマホのブルーライトだけでなく、情報刺激そのものが睡眠ホルモン分泌を妨げます。
特に休日は
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夜更かし
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ベッドでスマホ
が起こりやすく、
「寝たのに疲れが取れない」状態を作ります。
海外睡眠研究では、就寝前2時間のスマホ使用は、睡眠回復力を30〜40%低下させると報告されています。
5. 休日スマホ習慣をリセットする現実的対策
■ 実践しやすい対策
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使用時間を区切る
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朝だけ外に出る
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画面なし休憩
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寝室に持ち込まない
■ 「やめる」より「置き換える」
重要なのは、
❌ スマホを完全にやめる
ではなく、
⭕ 回復行動を少し足す
ことです。
例:
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朝10分散歩+スマホ
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昼にストレッチ
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夜は紙の本
これだけで自律神経の回復力は大きく変わります。
おわりに
スマホを見続ける休日は、一番ラクそうで、一番回復しにくい過ごし方です。
疲れているからこそ、
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少し体を動かす
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少し刺激を減らす
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少し自然に触れる
この「少し」の積み重ねが、翌週の体調、集中力、気分を大きく左右します。
休日のスマホ時間を責める必要はありません。
ただ、身体は正直に影響を受けているという事実を知り、今日からできる調整を始めてみてください。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
参考文献
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Montag, C. et al. (2021). Smartphone usage, stress and brain structure.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/ -
Exelmans, L. & Van den Bulck, J. (2016). Bedtime mobile phone use and sleep.
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日本自律神経学会(2023)「デジタル機器使用と疲労の関連」
