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病院に行くべき?なんとなく体調不良が続くときのチェックリスト

今回は、体調不良が続くときのチェックリストについて説明していきます。

医療従事者の立場から説明していきますので、是非最後まで読んでみて下さい!

はじめに

「なんとなく体調がすぐれない」「病院に行くほどではないけど、ずっと不調が続いている」と感じたことはありませんか?

風邪のような明確な症状がないものの、疲労感やだるさ、軽い頭痛などが続くと不安になりますよね。

しかし、こうした「なんとなくの不調」が重大な病気のサインであることもあります。

今回は、

  1. 体調不良が続くときにチェックすべきポイント
  2. 体調不良の原因として考えられるもの
  3. 病院に行くべきタイミングと受診すべき診療科

をもとに、病院に行くべきかどうかを判断するためのチェックリストを紹介します。

最新の医学論文を基に、単なる一時的な不調なのか、それとも医師の診察が必要な状態なのかを見極めるポイントを解説します。


1. 体調不良が続くときにチェックすべきポイント

「なんとなくの不調」が続いている場合、以下のポイントをチェックしてください。

① どのくらいの期間、症状が続いているか?

  • 1週間以内 → 一時的なストレスや疲労の可能性が高い
  • 2週間以上 → 慢性的な疾患やホルモンバランスの乱れが疑われる
  • 1ヶ月以上 → 医師の診察が必要な可能性が高い

② 不調の種類と重症度

以下の症状が当てはまる場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

  • 微熱が続く(37.0~38.0℃以上が1週間以上)
  • 原因不明の体重減少(1ヶ月で5%以上)
  • 息切れや動悸が続く
  • 強い倦怠感や疲労感が取れない
  • 頭痛が頻繁に起こる(週3回以上)

③ 日常生活に支障があるか?

  • 仕事や家事ができないほどの疲労感がある
  • 食欲が落ち、食事を摂るのが困難
  • 睡眠の質が極端に悪化している(夜中に何度も目が覚める)

こうした症状がある場合、軽視せずに医療機関を受診することをおすすめします。


2. 体調不良の原因として考えられるもの

慢性的な体調不良には、さまざまな原因が考えられます。特に以下の要因には注意が必要です。

① 栄養不足や生活習慣の乱れ

  • ビタミンD不足(日光を浴びない、魚や卵の摂取不足)
  • 鉄分不足(貧血の原因になり、倦怠感や頭痛を引き起こす)
  • 睡眠不足や不規則な生活リズム

② ストレスや精神的要因

  • 慢性的なストレスや不安障害 → 自律神経の乱れが体調不良の原因に
  • うつ病の初期症状 → 原因不明の倦怠感、食欲低下、不眠など

③ 内科的な疾患

  • 甲状腺機能低下症(倦怠感、むくみ、体重増加が特徴)
  • 糖尿病(異常な喉の渇き、疲労感、頻尿)
  • 肝機能障害(黄疸、疲れやすさ、食欲低下)

 


3. 病院に行くべきタイミングと受診すべき診療科

症状が続く場合、早めに病院を受診することが重要です。

① すぐに受診すべき症状

以下の症状がある場合、速やかに医療機関を受診してください。

  • 突然の激しい頭痛(くも膜下出血の可能性)
  • 意識がもうろうとする、または失神する
  • 胸の痛みや圧迫感(心筋梗塞の可能性)

② どの診療科を受診すべきか?

  • 内科 → 原因不明の倦怠感、発熱、食欲不振など
  • 心療内科・精神科 → 強いストレス、不眠、気分の落ち込みが続く
  • 婦人科 → ホルモンバランスの乱れ(月経不順、更年期障害など)
  • 耳鼻咽喉科 → めまいや耳鳴りが続く

 


おわりに

なんとなくの体調不良が続くとき、「まだ大丈夫」と我慢してしまう人も多いですが、早めの受診が大切です。

特に、2週間以上続く不調は軽視せず、医師に相談することをおすすめします。

病気は早期発見・早期治療が何より重要です。

「なんとなく調子が悪い」と感じたら、今回のチェックリストを活用し、適切な対応をとってください。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。


参考文献

  1. National Institutes of Health. “Common Causes of Fatigue and When to Seek Help.” https://www.ncbi.nlm.nih.gov
  2. 日本医師会「慢性的な疲れと病気の関係」
  3. 世界保健機関(WHO)「ストレスと健康への影響」

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