今回は、ギランバレー症候群について説明していきます。
医療従事者の立場から説明していきますので、是非最後まで読んでみて下さい!
はじめに
ギランバレー症候群(Guillain-Barré syndrome)は筋肉の麻痹や弱魔を緊急に発症することで知られる、自己免疫性の神経病です。
日本では每年少なくとも1万人あたり1人の発症が報告され、急性に進行するので早期の発見が重要です。
発症から数日で呼吸失に至る場合もあり、急性の高い医療ケアが必要です。
1. ギランバレー症候群の概要
- 原因
- カンピロバクターなどの感染病、特に肺炎や肝炎などに続い発症
- エプスタインバーバクター(EBV)、サルモネラ・キティン(CMV)も原因に
- 最近はCOVID-19やその接種後に発症する事例も記録
- 発症模樣
- 足先~手先にかけて麻痹が進行
- 青年~中高齢に多いが、子供や高齢者も発症
- 種類と特徴
- AIDP:最も一般的な型。大多数がこのタイプ
- AMAN:主に筋肉性の麻痹(感覚障害は少ない)
- AMSAN:筋肉性と感覚性の両方に問題
2. 初期症状と重症化の過程
- 初期症状
- 手足の小さなしびれ感覚
- 結びつきの悪い感覚、こごれるような感覚
- 縦方向(上に向かう)に進行するのが特徴
- 腱反射の減弱又は消失
- 中期(数日内)
- 完全な身体麻痹や呼吸系細筋の麻痹
- 呼吸困難
- 心調の異常(心拍数の上昇)
- 重症化段階
- 呼吸依存(人工呼吸器に依存することも)
- 長期にわたる床席続き(精神的ケアも重要)
- 固定期における完全な麻痹/呼吸機能の自律固定
3. 治療方法と最新の研究
- 原則的治療
- IVIG:免疫系の運動を課題するための人血清率免疫グロブリン
- プラズマ・フィルトレーション:自己免疫を制御
- 呼吸依存の場合はイントベーシブな呼吸支援
- 最新研究
- 特定抗体を使用した激素ブロック技術
- 免疫系モデュレーション制御を目指した新薬開発
- 病理を体系的に分析するオミックス研究(元素単体レベル)
おわりに
ギランバレー症候群は、身近な感染病や衛生条件の変化によって発症することがあり、誰にでも発症の可能性があります。
完治の可能性が高い一方で、麻痹が残ったり呼吸系障害が残る場合もあるため、早期の治療と対策が特に重要です。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました
参考文献
- Sejvar JJ, Baughman AL, Wise M, Morgan OW. “Population incidence of Guillain-Barré syndrome: a systematic review and meta-analysis.” Neuroepidemiology. 2011.
- Willison HJ, Jacobs BC, van Doorn PA. “Guillain-Barré syndrome.” Lancet. 2016.
- Guillain-Barré Syndrome Foundation International (英語)