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これって放置OK!?手足のしびれについて

今回は、これって放置OK!?手足のしびれについて説明していきます

医療従事者の立場から説明していきますので、是非参考にしてみて下さい!

目次

  1. はじめに

  2. 手足のしびれとは何か?

  3. 一過性のしびれと放置してOKなもの

  4. 注意すべきしびれのサイン(放置NG)

  5. 主な原因をタイプ別に理解する

  6. しびれへの対処法と予防・生活改善

  7. おわりに

  8. 参考文献


1. はじめに

手足のしびれ——「ちょっと足が痺れた」「腕がピリピリする」といった感覚を経験したことのある人は多いでしょう。

時には一時的で、姿勢を変えれば数分で治ることもあります。

しかし、手足のしびれがずっと続く、または頻繁に起こるなら、それは「放置して大丈夫」ではなく、身体からの重要なシグナルである可能性があります。

しびれとは感覚が鈍くなる・ピリピリする・ビリビリした違和感など、神経の感覚異常として表れる症状です。

神経は末梢から脊髄・脳へと情報を伝えるシステムであり、どこかの段階で障害や圧迫、代謝異常が起こると、感覚の異常として「しびれ」が出現します。

実際、しびれは日常的な圧迫が原因の場合もあれば、糖尿病やビタミン不足、神経障害など重大な疾患の初期症状としても現れることがあり、放置していると重篤な結果になることもあります。

本記事では、しびれが起こる仕組みから放置して良い場合・すぐに受診すべき場合まで、最新の知見をわかりやすく丁寧に解説します。


2. 手足のしびれとは何か?

しびれとは

  • 感覚の異常(鈍さ・ピリピリ感・刺すような感覚など)

  • 神経系の信号伝達の乱れ・圧迫・損傷によって起こる

  • 一時的な生理的反応から疾患の症状まで幅がある

解説

しびれは医学的には**感覚異常(paresthesia)**と呼ばれます。これは神経が正常に感覚情報を脳へ伝えられないときに起こる症状で、「手足がしびれる」「ビリビリ感じる」「触っている感じがわかりにくい」といった多様な感覚として現れます。

感覚過敏が混ざる場合や、逆に何も感じなくなる場合もあります。

神経は次の3つのタイプに分けられます:

  • 感覚神経:触覚・温度・痛みを脳へ伝える

  • 運動神経:筋肉を動かす命令を伝える

  • 自律神経:血圧・体温・内臓機能を調整する

しびれはこのうち特に感覚神経の伝達が乱れることで起こりますが、重症の場合には他の神経系統も影響を受け、筋力低下やバランス障害を伴うこともあります。


3. 一過性のしびれと放置してOKなもの

放置してよいケース

  • 長時間同じ姿勢による一時的圧迫

  • 軽い血行不良(冷え、座り姿勢で足が痺れるなど)

  • 過度な運動後の局所的なしびれ(数分以内)

  • 一過性の“手がしびれた感じ”(枕で寝違えた等)

解説

日常生活で経験する手足のしびれの中には、一時的で身体が正常に反応しているだけの場合があります。

例えば、長時間正座して足が痺れる、「腕を下にして寝て手が痺れた」などは、血行が一時的に悪くなったり、神経が局所的に圧迫された結果です。

このような場合は姿勢を変えたり、軽く動かしたりするだけで治ることが多く、放置して回復する場合がほとんどです。

しかし重要なのは、「長時間座っていた後の数分の一過性のしびれ」と「何日も続く・頻発するしびれ」を区別することです。

後者は身体が何らかの異常を抱えている可能性があり、単なる放置では改善しません。


4. 注意すべきしびれのサイン(放置NG)

放置してはいけないサイン(

  • 持続するしびれ(数時間〜数日以上)

  • 痛みや筋力低下を伴う

  • 感覚麻痺・歩行困難・バランス障害

  • 片側だけ突然出現(片側麻痺は危険信号)

  • 症状が進行している

  • しびれと同時に他の症状(視力障害・言語障害など)が出る

解説

しびれが単なる「疲れ」ではない可能性が高いサインは複数あります。

これらは**放置すると重篤化する恐れのある症状です。**特に注意したいのは以下のようなケースです:

  • 持続性のしびれ:数時間以上続く場合、神経や血管の問題が背景にある場合があります。

  • 筋力低下・麻痺の伴うしびれ:手足が「しびれる」のに加えて動かしにくいときは、末梢神経のダメージや脊髄・中枢系の異常が疑われます。

  • 突然の片側性の症状:特に片側だけで急に症状が始まった場合は、脳血管障害(脳梗塞など)の可能性があり、これは緊急対応が必要です。

  • 他の神経症状を伴う場合:しびれと同時に視力障害や言葉が出ないなどがあれば、すぐに医療機関へ行くことが重要です。

つまり、「たまに足がピリッとする」と日常的に起こる軽いしびれと、「夜も続く」「歩行に影響が出る」といった慢性・重症の徴候をしっかり見分けることが大切です。


5. 主な原因をタイプ別に理解する

原因の大分類

  • 一過性の圧迫・血行不良

  • 末梢神経障害(ニューロパシー)

  • 糖尿病性神経障害

  • 栄養・ビタミン不足(特にB群)

  • 脊椎・椎間板の神経圧迫

  • 自己免疫疾患や感染症

  • 中枢神経(脳・脊髄)の異常

解説

手足のしびれの原因は単一ではなく、多数存在します。その中でも特に重要なものを分類して解説します:

一過性の圧迫

長時間同じ姿勢や血流が一時的に止まることで神経が圧迫され、しびれが起こることがあります。

通常は血行回復とともに改善します。

末梢神経障害(ニューロパシー)

末梢神経が損傷・機能不全を起こす状態で、しびれ・焼けるような痛み・麻痺などが起こります。

糖尿病(糖尿病性ニューロパシー)が代表的ですが、自己免疫疾患、感染症、アルコール過剰摂取、毒素暴露などが原因となることがあります。

栄養・ビタミン不足

ビタミンB群(特にB12)不足は神経機能に重要であり、慢性的な不足はニューロパシー状になりやすいとされています。

脊椎・神経圧迫

頚椎・腰椎のヘルニアや狭窄症などで脊髄・神経根が圧迫されると、特定の神経配列(手や足)にしびれや痛みが放散することがあります。

中枢神経の異常

脳や脊髄に障害が起きた場合(脳卒中、腫瘍など)、しびれは単なる感覚異常ではなく、重大な神経疾患の兆候となります。


6. しびれへの対処法と予防・生活改善

対処・予防のポイント

  • 生活習慣の見直し(運動・栄養)

  • 適度なストレッチと姿勢改善

  • 血糖・血圧・コレステロールの管理

  • ビタミンB群など栄養補給

  • 重症/持続症状は医療機関で精密検査

解説

手足のしびれを軽減・予防するためには、まず生活習慣の見直しが有効です。

特に運動不足や長時間同じ姿勢はしびれの誘因となるため、定期的にストレッチや有酸素運動を生活に取り入れることが推奨されます。

また、糖尿病の方や栄養不足の疑いがある場合は、血糖値や血液検査を通じて状態を把握し、適切な対策(食事療法・栄養補給)を行うことが重要です。

特にビタミンB12など神経の健康に関係する栄養素の不足は、慢性的なしびれの原因となることがあるため、食生活の改善やサプリメントの活用が役立ちます。

症状が持続する、痛みや麻痺を伴う、日常生活に支障が出る場合は、放置せず専門医(神経内科・整形外科・脳神経外科など)に相談し、必要に応じてMRIや神経伝導速度検査などの精密検査を受けることが大切です。


7. おわりに

手足のしびれは誰にでも起こり得る身近な症状ですが、**その原因や背景には単なる血行不良から重大な神経疾患まで幅広い可能性があります。

**一過性の軽いしびれであれば放置しても改善することが多いですが、持続するしびれや痛み・麻痺を伴うもの、進行性の症状は放置せずに専門医に相談してください。

身体が発する小さなサインを見逃さず、日常生活の改善と適切な対処で健康を守っていきましょう。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。


参考文献

  1. Peripheral neuropathy – Symptoms and causes — Mayo Clinic. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20352061/

  2. Peripheral neuropathy – National Institute of Neurological Disorders and Stroke — risk factors and causes.

  3. しびれの原因は?|国立長寿医療研究センター

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