今回は月経前症候群(以下PMS)について説明していきます。
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はじめに
PMSとは、「月経前症候群(Premenstrual Syndrome)」の略で、月経(生理)が始まる約3~10日前から起こる心や身体の不調を指します。
PMSの症状は、月経が始まるとともに症状がおさまるか、なくなることが特徴です。
PMSの症状には大きく分けて、精神的な症状と身体的な症状があります。
精神的な症状にはイライラや気分の落ち込み、不安感、怒りっぽさなどがあり、身体的な症状には下腹部や乳房の張り・痛み、頭痛、手足のむくみなどがあります。症状は個人差が大きく、200種類以上あると言われています。
原因としては、性ホルモンの変動が関わっていると考えられています。
月経周期における排卵から月経までの間に、ホルモンの変化が起こり、それによってPMSの症状が引き起こされるとされています。
PMSの症状が非常に強く、日常生活や対人関係にまで影響を及ぼす場合は、「月経前不快気分障害(Premenstrual Dysphoric Disorder:PMDD)」と呼ばれる精神疾患の一つとして扱われることがあります。
今回は
- PMSとの付き合い方
- 家族が理解しておくこと
- 身体を温めるといい?
について筆者の体験談も踏まえて説明していきます。
PMSとの付き合い方
PMS(月経前症候群)との付き合い方には、日常生活での工夫や、必要に応じて医療のサポートを受けることが含まれます。
以下に、PMSの症状を和らげるためのいくつかの方法をご紹介します
- 生活習慣の見直し:
- バランスの良い食事を心がけ、特にビタミンB6やカルシウム、マグネシウムを含む食品を摂取する。
- 血糖値の急激な変動を避けるため、糖分の摂取を控えめにする。
- カフェインやアルコールの摂取を控える。
- 適度な運動:
- ヨガやストレッチなどの有酸素運動を行い、リラックスする時間を設ける。
- ストレス管理:
- 忙しいスケジュールを避け、リラックスできる時間を確保する。
- 睡眠の質を向上させるために、規則正しい睡眠習慣を確立する。
- 医療のサポート:
- 症状が日常生活に影響を与える場合は、医師に相談し、適切な治療を受ける。
- 漢方薬や低用量ピル、抗うつ薬など、症状に応じた治療が選択されることもあります。
低用量ピルは身体の中に血の塊である血栓を作るリスクがあるため、問診の中で家族に血栓症になった方がいるかどうかをしっかり伝えることが大事です。また、定期的に採血で血が固まりやすくなっていないかの確認もするため、かかりつけ医に通うことが必須です。
これらの方法は、PMSの症状を軽減し、より快適に日々を過ごすための一助となるでしょう。
ただし、これらの情報は一般的なガイドラインであり、個人の状況に応じて医師のアドバイスを受けることが重要です。
PMSの症状や程度には個人差がありますので、自分に合った方法を見つけることが大切です。
また、症状が重い場合や自己管理だけでは改善が見られない場合は、専門の医療機関を受診することをお勧めします。
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家族が理解しておくべきこと
PMS(月経前症候群)について家族が理解すべきことは、PMSが女性の心身に及ぼす影響の大きさと、その期間中にどのようなサポートが有効かという点です。
家族が知っておくべき主なポイントは以下の通りです
- PMSの症状の多様性:
- PMSは女性によって症状が異なります。一般的な症状には、イライラ、気分の落ち込み、身体の痛みや不快感が含まれますが、これらは個人差があります。
- 症状の周期性:
- PMSの症状は周期的に現れ、通常は月経の数日前から始まり、月経が始まると和らぎます。
- サポートの必要性:
- 家事の手伝いや子供の世話など、家族が積極的にサポートすることで、PMSを経験している女性のストレスを軽減できます。
- コミュニケーションの重要性:
- 家族間でのオープンなコミュニケーションを通じて、PMSの症状に対する理解を深め、どのようなサポートが望ましいかを話し合うことが大切です。
- 感情的な反応の理解:
- PMS期間中には感情が不安定になりやすいため、家族はその反応を個人的に受け取らず、サポートする姿勢を保つことが重要です。
- 医療のサポートを勧める:
- 症状が重い場合は、専門の医療機関を受診することを勧めることも家族としてのサポートになります。
家族がこれらの点を理解し、適切なサポートを提供することで、PMSを経験している女性の負担を軽減し、家庭内のトラブルを減らすことができます。
筆者は妻の月経サイクルを把握し、PMSがそろそろ出てくるであろうと予測しています。そうすることで、妻に対する対応の仕方に余裕を持つことができます。もちろん、事前に月経前になるとどのような症状が起こるかを、日常的にコミュニケーションを取っておくことが大事となります。
また、PMSによる家庭への影響に関する詳細な情報は、専門の情報サイトや医療機関から得ることができます。
家族がPMSについて理解を深めることは、女性がこの時期をより快適に過ごすために非常に重要です。
身体を温めるといい?
PMS(月経前症候群)の症状を和らげるためには、身体を温めることが効果的です。
身体を温めることにより、血流が改善され、PMSに関連する不快な症状を軽減することができます。
具体的な方法としては、以下のようなものがあります
- 温かい飲み物を摂る:ハーブティーなどの温かい飲み物を飲むことで、内側から身体を温めることができます。
- 入浴:ゆっくりと湯船に浸かることで、全身を温め、リラックス効果も得られます。
- カイロを使用する:お腹や腰にカイロを当てることで、局所的に温めることができます。
- 適度な運動:軽い運動をすることで血流を促進し、身体を温めることができます。
筆者のおススメはカイロを上手に使用することです。貼るカイロを低温やけどに注意して使用してみて下さい。また、腹巻きを使用して腹部を温めることもいいでしょう
これらの方法は、PMSの症状を軽減するだけでなく、全体的な健康維持にも役立ちます。
ただし、個人によって効果には差があるため、自分に合った方法を見つけることが大切です。
おわりに
今回はPMSについて、説明させて頂きました。
PMSは本人だけではなく、家族または配偶者の理解が必須になってきます。
今回の話を参考にして頂き、PMSの理解を深めて頂ければ幸いです。
PMSについて、困っていることがあれば、コメント欄に書いて頂ければ幸いです。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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