今回は、理学療法士が教える、坐骨神経痛の豆知識について説明していきます
理学療法士の立場から説明していきますので、是非参考にしてみて下さい!
目次
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坐骨神経痛とは?基本の理解
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坐骨神経痛の主な原因
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症状の特徴とチェックポイント
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理学療法士が推奨するセルフケア
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予防と日常生活の工夫
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おわりに
はじめに
坐骨神経痛は、多くの人が一度は耳にしたことがある身近な症状ですが、その正体や対処法について正しく理解している人は意外と少ないです。
「腰から足にかけての痛みやしびれ」が代表的な症状ですが、実際にはその背景にある原因や、症状の出方には個人差があり、適切なケアを行わないと慢性化してしまうこともあります。
本記事では、理学療法士の視点から最新の研究や臨床経験をもとに、「坐骨神経痛の豆知識」をわかりやすく解説します。さらに、今日からできるセルフケアや予防習慣も紹介します。
1. 坐骨神経痛とは?基本の理解
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坐骨神経は人体で最も太く長い神経
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腰からお尻、太もも、ふくらはぎへ走行
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圧迫や炎症で痛みやしびれが出る
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病名ではなく「症状名」である点が重要
2. 坐骨神経痛の主な原因
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腰椎椎間板ヘルニアによる圧迫
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脊柱管狭窄症による神経圧迫
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梨状筋症候群(お尻の筋肉による圧迫)
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姿勢不良や長時間座位による負担
3. 症状の特徴とチェックポイント
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腰から足先にかけて放散痛が走る
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動作によって症状が増悪または軽減
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しびれや感覚異常が片脚に出ることが多い
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重症例では筋力低下や歩行障害が起こる
4. 理学療法士が推奨するセルフケア
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軽度のストレッチで血流改善
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深呼吸と体幹の安定化トレーニング
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長時間の座位を避ける工夫
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痛みが強い時は無理せず休養
5. 予防と日常生活の工夫
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正しい座り姿勢を意識する
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適度な有酸素運動を取り入れる
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腰やお尻の筋肉を柔軟に保つ
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睡眠環境(マットレス)を見直す
おわりに
坐骨神経痛は「腰の病気」と一括りにされがちですが、実際には生活習慣や体の使い方が大きく関係しています。
正しい知識を持つことで、症状の悪化を防ぎ、再発予防にもつながります。
日常生活でのちょっとした工夫や、無理のないセルフケアを続けることで、痛みのない生活を取り戻すことができます。
本記事が、坐骨神経痛で悩む方々の助けになれば幸いです。
参考文献
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Genevay, S., & Atlas, S. J. (2010). Lumbar spinal stenosis. Best Practice & Research Clinical Rheumatology, 24(2), 253-265.
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Stafford, M. A., Peng, P., & Hill, D. A. (2007). Sciatica: a review of history, epidemiology, pathogenesis, and the role of epidural steroid injection in management. Br J Anaesth, 99(4), 461-473.
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Mayo Clinic. (2023). Sciatica – Symptoms and causes