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「ママ失格かも」…自己否定から抜け出す方法

今回は「ママ失格かも」…自己否定から抜け出す方法について説明していきます

医療従事者の立場から説明していきますので、是非参考にしてみて下さい!

目次

  1. はじめに

  2. 「ママ失格」と感じてしまう正体とは

  3. 自己否定が強くなる心理と脳の仕組み

  4. 今日からできる自己否定からの抜け出し方

  5. 周囲との関係性を見直す視点

  6. 専門的サポートが必要なサイン

  7. おわりに

  8. 参考文献


はじめに

「私、ママ失格かもしれない」

子育てをしている多くの母親が、一度は心の中でつぶやいたことのある言葉です。

イライラしてしまった日、周りのママと比べて落ち込んだ日、SNSで“理想の母親像”を見たあと──そのたびに自己否定が強まり、「自分はダメな母親だ」という思考に引きずられてしまうことがあります。

しかし結論から言えば、その思考自体が「脳と心の自然な反応」であり、あなたの価値を示すものではありません。

近年の日本・海外の心理学・神経科学・発達心理学の研究では、「母親が自己否定に陥りやすい構造」そのものが明らかになってきています。

本記事では

  • なぜ「ママ失格」と感じてしまうのか

  • 自己否定が強まる科学的背景

  • 思考のクセから抜け出す具体的方法

  • 家族・社会との関係性の再構築

を、誰でも理解できる言葉で、実践できる形に落とし込みます。


1. 「ママ失格」と感じてしまう正体とは

■ よくあるきっかけ

  • 子どもに怒ってしまった

  • 家事や育児が回らない

  • 他のママと比べてしまう

  • 周囲の期待に応えられない

■ 「失格」という言葉の錯覚

まず知ってほしいのは、「ママ失格」という評価基準は現実には存在しないという事実です。

心理学ではこれを「内在化された理想像」と呼びます。

近年の研究では、日本の母親は特に

  • 「母親はこうあるべき」

  • 「子どもを最優先にすべき」

    という文化的・社会的メッセージを無意識に取り込みやすいことが示されています。

その結果、

できなかったこと = 人として・母親としての価値
という危険な等式が脳内で作られてしまうのです。


2. 自己否定が強くなる心理と脳の仕組み

■ 自己否定が起きるメカニズム

  • 慢性的な睡眠不足

  • ホルモン変動

  • 扁桃体の過活動

  • 前頭前野の疲労

■ 脳科学から見た「自己否定」

海外の神経科学研究では、育児中の母親は

  • **共感・危機察知に関わる脳領域(扁桃体)**が活性化

  • 論理的思考を司る前頭前野が疲労しやすい

という特徴があることが示されています。

これはつまり、
👉 感情は強く、自己評価は厳しくなりやすい状態だということ。

この状態では、些細な出来事でも「私はダメな母親だ」という結論に一気に飛躍しやすくなります。

重要なのは、これは性格ではなく“状態”だということです。


3. 今日からできる自己否定からの抜け出し方

■ 実践ステップ

  • 言葉を事実に分解

  • 評価語を禁止

  • 小さな達成記録

  • 感情と行動を分離

■ 思考を書き換えるのではなく「ほどく」

多くの人は「ポジティブに考えなきゃ」と無理に思考を変えようとします。

しかし最新の認知行動療法では、否定を消そうとしないことが重要だとされています。

例:
×「私はダメなママ」

→ ○「今日は余裕がなかった」

評価を状況説明に置き換えるだけで、脳の反応は大きく変わります。


4. 周囲との関係性を見直す視点

■ 見直すポイント

  • 比較する相手

  • 情報の取り方

  • 助けを求める力

  • 役割の再定義

■ SNSと自己否定の関係

海外論文では、育児中のSNS閲覧時間が長いほど自己否定が強まるという相関が繰り返し報告されています。

理由はシンプルで、SNSは

  • 編集された日常

  • 成功部分のみ
    が並ぶ場所だからです。

「比べてしまう自分が悪い」のではなく、比べたくなる構造に身を置いていることが問題なのです。


5. 専門的サポートが必要なサイン

■ 注意すべき状態

  • 自己否定が止まらない

  • 涙が頻繁に出る

  • 無価値感が続く

  • 消えたい思考

■ 早めの相談は「弱さ」ではない

日本・海外の研究で共通しているのは、早期サポートが回復を大きく早めるという点です。

  • 心療内科

  • 産後ケア外来

  • カウンセリング

これらは「重症になってから行く場所」ではありません。


おわりに

「ママ失格かも」と感じるあなたは、実はとても真剣に子どもと向き合っている人です。

自己否定は、

  • 頑張りすぎた証

  • 責任感の裏返し

  • 愛情の深さ

から生まれることがほとんどです。

あなたは失格ではありません。

今はただ、回復と支えが必要な時期なだけです。

この記事が、あなたが自分に少しだけ優しくなるきっかけになれば幸いです。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。


参考文献

  1. Dennis, C. L., et al. (2022). Maternal self-criticism and mental health outcomes. Journal of Affective Disorders.

  2. 日本周産期メンタルヘルス学会(2023)「母親の自己否定と育児不安に関する報告」

  3. Slade, A. (2021). Parental reflective functioning and self-compassion.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/

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