三重 国立病院機構鈴鹿病院で入院患者に虐待疑い 36件確認 | NHK | 三重県
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今回はこちらの記事について解説していきます。
はじめに
三重県鈴鹿市にある国立病院機構鈴鹿病院で、医師や看護師らが入院患者に暴言を吐くなどの虐待が疑われる行為が去年、合わせて36件確認されていたことが病院や県への取材でわかりました。
虐待の疑いがある行為が確認されたのは、鈴鹿市にある国立病院機構鈴鹿病院です。
病院や三重県によりますと、去年1年の間、医師や看護師ら8人が障害のある患者に対し「ごみ」「ダンゴムシみたい」などと暴言を吐いたり、入浴したあとの患者の体に服を着せずバスタオルだけをかけたままおよそ15分間放置したりするなど、25人の患者に対する虐待の疑いがある行為が合わせて36件確認されたということです。
医療虐待とは?
医療虐待は、医療機関の職員が患者に対して行う虐待のことを指します。
具体的には、身体的虐待、性的虐待、心理的虐待、放棄・放置、経済的虐待の5つのタイプに分類されます。
施設職員がこれらの行為を行った場合、民事責任(損害賠償責任)や刑事責任(罰金、懲役などの刑罰)を負う可能性があります。
また、施設自体も法的責任を問われる可能性があります。
虐待を防ぐためには、職員の意識啓発と組織としての体制整備が必要です。
具体的には、倫理綱領や行動指針の制定・周知、研修の実施、虐待防止委員会の設置などが重要です
高齢者の医療虐待の前兆は?
高齢者虐待の兆候はさまざまですが、以下のようなサインに注意してください
- 身体的虐待:
- 不自然な歩行や座位を保つことが困難になる
- 肛門や性器からの出血やキズ
- 急におびえたり、恐ろしがったりする
- 心理的虐待:
- おびえる、わめく、泣く、叫ぶなどの症状
- 頼れる親族が近くにいない場合、介護鬱になりやすい
- 性的虐待:
- 裸の状態で放置される
- 性的行為の強要
- 経済的虐待:
- 年金・預貯金の無断利用・取り上げ
- 不動産・有価証券等の無断売却
これらの兆候に注意し、高齢者の安全を守るために早期発見と対応を心がけましょう。
おわりに
病院では通報の前に事案を把握していましたが、該当の医師らに対する注意や指導にとどまっていて、障害者虐待防止法で義務づけられている自治体への通報をしていなかったということです。
鈴鹿病院の棚田良之事務部長は「患者や家族に申し訳なく思っています。今後、自治体の調査結果を踏まえて医師や看護師などの処遇を検討するとともに再発防止に努めます」と話しています。
医療虐待は医療従事者として恥じる行為です。このようなことが二度と起こらないように再発防止に努めて頂きたいです。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。