米FDA アルツハイマー病の新薬「ドナネマブ」の承認を発表 | NHK | アメリカ
今回はこちらの記事について解説していきます。
はじめに
アメリカの製薬大手が開発したアルツハイマー病の新薬「ドナネマブ」について、FDA=アメリカ食品医薬品局は、臨床試験で症状の進行を遅らせる効果が確認されたとして、この薬を承認したと発表しました。
FDAが2日、承認したのは、アメリカの製薬大手「イーライリリー」が開発したアルツハイマー病の新薬「ドナネマブ」です。
アルツハイマー型認知症とは?
アルツハイマー型認知症は、神経変性疾患の一種で、主に高齢者に見られる病態です。
この疾患は、脳内の神経細胞が徐々に損傷を受け、機能を失うことによって特徴づけられます。
主な症状には次のようなものがあります:
- 記憶障害: 早期のアルツハイマー型認知症では、短期記憶の喪失や物忘れが顕著です。
- 認知機能の低下: 言語、思考、判断力、問題解決能力などの認知機能が徐々に低下します。
- 行動・性格の変化: 感情の不安定さ、興奮、抑うつ、不適切な行動がみられることがあります。
アルツハイマー型認知症は、脳内のアミロイドβとタウタンパク質の異常が原因で発症しますが、具体的な原因はまだ完全には解明されていません。
ドナネマブとはどんな薬?
ドナネマブ(英: Donanemab、USAN; 開発コードLY3002813)は、アルツハイマー病の初期症状を治療するために試験中の生物学的製剤です。
イーライリリー社が開発したこの薬は、さまざまな状態のアルツハイマー病の治療薬として、過去および現在の臨床試験で使用されています。
ドナネマブは、脳内で産生される異常なタンパク質であるアミロイドβ(Aβ)を標的とする抗体であり、アルツハイマー病の進行を遅らせる効果が示されています。