今回は、本当に身体が休まる休日ルーティンについて説明していきます
医療従事者の立場から説明していきますので、是非参考にしてみて下さい
目次
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はじめに
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なぜ「休んだはずなのに疲れている」のか
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科学が示す“本当に回復する休養”の条件
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身体を回復させる休日モーニングルーティン
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午後の過ごし方で疲労は決まる
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翌週に疲れを残さない夜の整え方
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おわりに
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参考文献
はじめに
「何もしていないのに疲れが取れない」
「休日のはずなのに、月曜にはぐったりしている」
こうした声は非常に多く聞かれます。実は、“休む”ことと“回復する”ことは同じではありません。
近年の研究では、単に活動を止めるだけでは十分な回復は得られないことが示されています。
身体と脳の回復には、一定の条件とプロセスが必要です。
本記事では、最新の日本・海外研究をもとに、
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疲労の正体
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科学的に有効な回復条件
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朝・昼・夜の具体的ルーティン
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翌週に疲れを残さないコツ
を体系的に解説します。
「本当に身体が休まる休日」を、今日から設計し直しましょう。
なぜ「休んだはずなのに疲れている」のか
● アクティブ疲労の見落とし
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休日の過密スケジュール
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レジャー疲労
● デジタル過多
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SNS閲覧による情報疲労
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脳の休息不足
● 体内時計の乱れ
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休日の夜更かし
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ソーシャルジェットラグ
● 心理的未完了タスク
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仕事の持ち越し思考
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不安の持続
本文
オランダの回復研究(2023年)では、「心理的切り離し」が回復の鍵であると示されています。
仕事から精神的に離れられないと、身体は休んでいても脳は緊張状態にあります。
さらに、休日にスマートフォンを長時間使用すると、情報処理負荷が高まり、脳のデフォルトモードネットワークが十分に回復しません。
また、休日に夜更かしをすると体内時計が遅れ、月曜の朝に強い倦怠感が出ます。
これを“ソーシャルジェットラグ”と呼びます。
つまり、回復できない原因は「休み方」にあります。
科学が示す“本当に回復する休養”の条件
● 心理的切り離し
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仕事通知をオフ
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思考を書き出す
● 自律性の確保
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自分で選んだ活動
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義務感の排除
● 熟達体験
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軽い挑戦
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達成感
● リラクゼーション反応
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深呼吸
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入浴
本文
回復研究の第一人者サビーネ・ソンネンタグ教授の研究では、回復の4条件として「心理的切り離し」「リラクゼーション」「熟達体験」「コントロール感」が挙げられています。
完全な無活動よりも、「自分で選んだ軽い活動」のほうが回復効果が高いことがわかっています。
身体を回復させる休日モーニングルーティン
● 起床時間は平日±1時間以内
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体内時計安定
● 朝日を浴びる
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メラトニン抑制
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セロトニン活性化
● 軽いストレッチ
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血流促進
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自律神経調整
● 栄養バランス朝食
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タンパク質摂取
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血糖値安定
本文
朝の光は体内時計をリセットします。セロトニン分泌が促され、気分と覚醒度が安定します。
軽いストレッチは副交感神経と交感神経のバランスを整えます。
休日でも「整える朝」が回復の基盤になります。
午後の過ごし方で疲労は決まる
● 90分仮眠の回避
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20分以内のパワーナップ
● 自然との接触
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森林浴効果
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血圧低下
● 創造的活動
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音楽・料理・DIY
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フロー体験
● 軽い運動
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有酸素運動
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疲労物質除去
本文
森林環境での活動はコルチゾール低下と免疫向上をもたらすことが示されています。
また、フロー体験(没頭状態)は精神的回復を促します。
適度な運動は血流を促進し、疲労物質の除去を助けます。
翌週に疲れを残さない夜の整え方
● 日曜夜のタスク整理
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不安軽減
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未完了効果の解消
● デジタルデトックス
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就寝1時間前オフ
● ぬるめ入浴
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38〜40度
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深部体温調整
● 感謝日記
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ポジティブ記憶強化
本文
夜の過ごし方が翌週のコンディションを決めます。
入浴は副交感神経を優位にし、睡眠の質を高めます。
感謝日記はポジティブ記憶回路を強化し、心理的回復を促します。
おわりに
本当に身体が休まる休日とは、「何もしない日」ではありません。
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整える朝
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選ぶ午後
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静める夜
この流れが、回復を生みます。
疲れが取れないのは、あなたの弱さではありません。
回復の設計を知らなかっただけです。
次の休日は、少しだけ意識してみてください。
あなたの身体は、きっと応えてくれます。
これを機に、寝具の見直しをしてみてはいかがでしょうか?
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
参考文献
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Sonnentag, S. (2023). Recovery from Job Stress. Annual Review of Organizational Psychology.
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日本睡眠学会 (2024). 睡眠ガイドライン.
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Korpela, K. (2025). Nature exposure and stress recovery. Frontiers in Psychology.
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fpsyg.2025.00004/full
