アルツハイマー病 血液で発症前に高精度予測 東大などグループ | NHK | 医療・健康
今回はこちらの記事について説明していきます。
はじめに
アルツハイマー病の原因となる異常なたんぱく質が脳内に溜まっているかどうかを、血液中の2種類のたんぱく質を組み合わせて分析することで、発症前から高い精度で予測できることを東京大学などのグループがつきとめたと発表しました。
グループでは、血液検査で発症前から診断できるようになれば、早期治療につながるとしています。
アルツハイマー型認知症とは?
アルツハイマー型認知症は、脳内に特殊なタンパク質が蓄積し、神経細胞が破壊されることで認知機能が低下する病気です。
この病気は認知症の中で最も一般的なタイプで、全体の約60%を占めています。
主な症状には記憶障害、判断力の低下、見当識障害などがあり、早期発見と治療が重要です。
アルツハイマー型認知症の原因としては、アミロイドβやタウと呼ばれるタンパク質が脳内に蓄積し、神経細胞を壊していくことが挙げられます。
これにより、記憶を司る海馬を含む脳の部分が委縮し、記憶障害やその他の認知機能の障害が進行します。
また、遺伝的要因も関与することがあります。
治療に関しては、現在、アルツハイマー型認知症の進行を遅らせる薬がありますが、根本的な治療法はまだ確立されていません。
そのため、予防策や早期発見が非常に重要とされており、生活習慣の改善や、記憶障害に対するサポートなども推奨されています。
詳細な情報やサポートが必要な場合は、専門の医療機関に相談することをお勧めします。また、家族や介護者にとっても、適切な知識と理解が大切です。
アルツハイマー型認知症の予防法は?
おわりに
グループでは、認知症を発症していない国内の474人の血液を詳しく調べ、画像診断の結果と比較しました。
その結果、血液に含まれる「アミロイドβ」と「リン酸化タウ217」という2つのたんぱく質を組み合わせて分析すると、脳内に「アミロイドβ」が溜まっているかどうかを高い精度で予測できることが分かりました。
早期のアルツハイマー病の薬が実用化されていますが、次の時代は発症前の人が治療の対象になるかもしれません。
血液検査で診断できるようになれば、アルツハイマー型認知症の早期治療が、今後行われる可能性が高くなってきていると考えます。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。