“スーパー耐性蚊”が出現 世界のデング熱の感染者が過去最多 新たな蚊の脅威 どうやって身を守る? | NHK | WEB特集 | 医療・健康
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今回はこちらの記事について説明していきます。
はじめに
蚊が媒介し、高熱などを引き起こすデング熱の感染者数が、中南米や東南アジアを中心に過去最多を更新しています。
日本でも、今年、海外に渡航し感染した人の報告が、すでに25都道府県で確認されています。
しかも、殺虫剤が効きづらい、「スーパー耐性蚊」が出現するなど、その対策は難しくなっています。
デング熱とは?
デング熱は、デングウイルスによって引き起こされる感染症で、主に蚊の媒介によって人から人へと伝播します。
感染すると、急激な発熱、頭痛、筋肉痛、皮膚の発疹などの症状が現れることが特徴です。
通常、発症後1週間程度で自然に回復しますが、まれに重症化し、デング出血熱やデングショック症候群を発症することがあります。
デング熱は、特に東南アジアや南アジア、中南米などの熱帯地域で流行しており、日本では主に海外からの帰国者による感染例が報告されています。2014年には東京都で国内感染例が確認されたこともあります。
予防策としては、蚊に刺されないようにすることが最も重要です。長袖や長ズボンを着用し、虫除け剤を使用するなどの対策が推奨されています。
また、デング熱の発生地域への渡航時には特に注意が必要です。
もしデング熱に感染した疑いがある場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です
スーパー耐性蚊とは?
スーパー耐性蚊とは、一般的な殺虫剤に対して強い耐性を持つ蚊のことを指します。
これらの蚊は、殺虫剤の継続的な使用によって耐性を獲得し、通常の量では死なないほどになりました。
特に、ピレスロイド系殺虫剤に対する耐性が非常に強い個体が東南アジアで発見されており、その耐性は野生の蚊と比べて1000倍程度にもなると報告されています。
これらのスーパー耐性蚊は、デング熱やジカ熱などの感染症を媒介する可能性があり、公衆衛生上の大きな懸念となっています。
日本では、これまでに国際空港で生きたまま捕獲されることがあり、温暖化の進行によって国内での定着の可能性も指摘されていますが、現在の所まだ定着はされていません。
対策としては、異なる作用機序を持つ殺虫剤をローテーションしながら使用することや、新しい薬剤の開発、殺虫剤に頼らない駆除方法の進展が求められています。また、水際対策として、国際空港での監視も重要です。
スーパー耐性蚊の出現は、私たちが環境に与える影響と、それに対する生物の適応能力を示しており、病気の予防と環境保全のバランスを考える上で重要な課題となっています。
おわりに
日本には、スーパー耐性蚊の問題は今の所ないと言われています。
しかし、国際交流が活発になっていて、飛行機と共に頻繁に日本にやってきているというのが、検疫所などの調べで分かってきています。
だけど、日本は、大部分は気候的に寒いので、冬を越すことができなくて定着はできていません。
ただ、2017年に空港で捕まえられた、「ネッタイシマカ」は、このスーパー耐性蚊の遺伝子を持っていたので、実際に侵入まではしてきていたと思われます。
皆様も海外に行かれる際は、蚊に刺されない対策を心掛けましょう
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。