お年寄りの熱中症対策「うまく飲み込めない…」水やお茶に“とろみ”で水分補給を | NHK | 熱中症
今回はこちらの記事について解説していきます。
はじめに
「熱中症を防ぐため、こまめな水分の補給が必要」
このことば、連日耳にしますよね。
でも、うまく飲み込めずに気管に入ってせきこんでしまうのが心配で十分飲めない、という人も、特にお年寄りには少なくないんです。
のどの渇き感じにくく むせるのを嫌うケースも
お年寄りは熱中症にかかりやすいとされ、総務省消防庁によりますと、ことし4月末から6月までに全国で熱中症で搬送された人のうち、半数余りの57.5%に上ります。
熱中症を防ぐために、こまめな水分の補給が必要ですが、東京医科歯科大学の戸原玄教授は、年をとるにつれて、のどの渇きを感じにくくなり摂取のタイミングが遅れるほかに、飲み込む際に気管に入ってむせることを嫌い、水分を取るのを避けるケースもあると指摘しています。
この気管に入ってむせることを、医療用語で誤嚥といいます。
誤嚥を予防するためには?
誤嚥(ごえん)を予防するために、以下の方法があります
- 食事の姿勢に気をつける: 食事の際は正しい姿勢を保ちましょう。背筋を伸ばし、あごを引き気味にすることで誤嚥のリスクを減らせます.
- 飲み込みやすいメニューを選ぶ: 嚥下しやすい食事のメニューを選ぶことも重要です.
- 舌や首のリハビリ体操を行う: 周囲のサポートも大切ですが、筋力が衰えている場合は本人がリハビリを行う必要があります.
- ゆっくり食べる: 意識して少しずつゆっくり食べることで誤嚥を防げます.
- 唾液の分泌量をアップさせる: 顎下腺マッサージやストレッチなどで唾液の分泌を促進しましょう.
誤嚥予防に「とろみ」をつけるとは?
「とろみ」は、食事や飲み物に粘り気を加えることで、誤嚥(ごえん)を予防するための方法です。
主に以下のような状況で使用されます
- 食事: 食事の際に、とろみをつけることで食べ物が滑りにくくなり、誤嚥のリスクを減らします。特に高齢者や嚥下障害のある人に適しています。
- 飲み物: 水分摂取が難しい場合、とろみをつけた飲み物を摂ることで、誤嚥を防げます。例えば、とろみのある水やジュースを利用します。 とろみをつける方法は、市販のとろみ剤を使用するか、食材自体にとろみを持たせることです。
具体的な方法は、言語聴覚士の指導を仰ぐことをおすすめします。
おわりに
年齢を重ねるにつれ、喉が渇いたと感じるのが遅くなる。
通常、体調が悪くなるほど水分を取り過ぎることはないので、暑いときは飲み過ぎるくらいがちょうどいいと思ってほしいです。
また、お年寄りは、コップで何杯飲むよう言われても覚えるのが難しいので、水筒やペットボトルなど一日1本飲むと決めたうえで、夜になっても余っていたら残さないようにするといったように、分かりやすい目標を作ることが大切です。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
|