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ゴロゴロ休日が続くと体調を崩す理由とは?

今回は、ゴロゴロ休日が続くと体調を崩す理由について説明していきます

医療従事者の立場から説明していきますので、是非参考にしてみて下さい!

【目次】

はじめに
1 ゴロゴロすると体が楽になるは勘違い
2 動かない休日が自律神経を壊す仕組み
3 筋肉と血流が止まると起きる体調不良
4 脳が疲れ続ける「何もしない休み」の罠
5 本当に回復する休日の過ごし方
おわりに

はじめに

「平日が忙しいから、休日は何もしない」

「体が疲れているから横になっていたい」。

こうした考えは一見正しく見えます。

しかし、ゴロゴロ休日が続いたあとに、だるさ、頭痛、肩こり、腰痛、眠れない、気分が落ちるといった不調を感じたことはないでしょうか。

これは加齢のせいでも、体力低下だけの問題でもありません。

最新の生理学・神経科学の研究では、「動かなさすぎること」自体が、体調不良を生む明確な原因であることが示されています。

1 ゴロゴロすると体が楽になるは勘違い

・横になれば疲労回復する
・休めば体は整う
・何もしないのが最善
・動くと余計に疲れる

多くの人がこう信じていますが、これは短時間だけ正しい考えです。

確かに急性疲労や睡眠不足の直後には、休息は必要です。しかし問題は「長時間」「連続して」ゴロゴロすることです。

海外の運動生理学研究では、活動量が急激に低下すると、48時間以内にインスリン感受性低下、血流低下、炎症マーカー上昇が起こることが示されています。

つまり、体は「休んでいる」のではなく、「機能を下げ始めている」状態になります。

楽に感じるのは、体が省エネモードに入ったサインであり、回復とは別物です。

2 動かない休日が自律神経を壊す仕組み

・刺激が少なすぎる
・切り替えが起きない
・副交感神経が暴走
・バランスが崩れる

自律神経は「動」と「静」のリズムで整います。

平日は交感神経優位、休日は副交感神経優位になるのが理想ですが、ゴロゴロ休日ではその切り替えが極端になります。

日本の自律神経研究では、活動量が極端に低い日は、心拍変動が乱れ、夜間の睡眠の質が低下することが分かっています。

副交感神経が強くなりすぎると、血圧低下、消化器過活動、だるさ、気分の落ち込みが起こりやすくなります。

これは「リラックス」ではなく「調整不能」の状態です。

3 筋肉と血流が止まると起きる体調不良

・筋ポンプが働かない
・血流が滞る
・老廃物が残る
・疲労が抜けない

筋肉は動くことで血液を循環させるポンプの役割を果たしています。

特に下半身の筋肉は、全身の血流維持に不可欠です。ゴロゴロ休日では、この筋ポンプがほぼ停止します。

その結果、脳や内臓への血流が減少し、酸素と栄養供給が低下します。

欧州の循環器研究では、1日6000歩未満の生活が続くと、倦怠感や軽度抑うつ症状が有意に増えることが報告されています。

疲れているから動かないのではなく、動かないから疲れが取れなくなるのです。

4 脳が疲れ続ける「何もしない休み」の罠

・スマホを見続ける
・情報が止まらない
・判断疲労が蓄積
・脳だけ過労

ゴロゴロ休日の多くは「何もしない」ようでいて、実際にはスマホや動画、SNSを見続けています。

これは脳にとっては高負荷作業です。

海外の脳科学研究では、受動的な情報摂取が前頭前野を疲弊させ、自律神経回復を妨げることが示されています。体は休んでいるのに、脳は働き続ける。

このアンバランスが、月曜の強い疲労感や集中力低下につながります。

ネットではあまり語られませんが、「脳の休息不足」はゴロゴロ休日最大の落とし穴です。

5 本当に回復する休日の過ごし方

・朝に軽く体を動かす
・外の光を浴びる
・短時間の散歩
・夜は刺激を減らす

回復に必要なのは「激しい運動」ではありません。

最新の研究では、10〜20分の低強度運動が、自律神経バランス、血流、睡眠の質を同時に改善することが分かっています。

重要なのは、完全停止ではなく「低速運転」です。体を動かすことで脳と体の連動が回復し、結果として深い休息が得られます。

これは根性論ではなく、生理学的に最も効率の良い回復方法です。

おわりに

ゴロゴロ休日が続いて体調を崩すのは、意志が弱いからでも、年齢のせいでもありません。

体の仕組みに合わない休み方をしているだけです。

この状態を放置すると、自律神経失調、不眠、慢性疲労、生活習慣病へとつながり、将来的な医療費にも直結します。

40代・50代にとって、休日の過ごし方は「癒し」ではなく「健康戦略」です。

「まだ大丈夫」と思っている今こそ、ゴロゴロから一歩抜け出すことが、体とお金を守る最短ルートになります。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

【参考文献】

  1. Booth FW et al. Lack of physical activity causes chronic diseases. Comprehensive Physiology

  2. McEwen BS. Stress and allostatic load. Annals of the New York Academy of Sciences

  3. Harvard Health Publishing – The importance of movement
    https://www.health.harvard.edu/staying-healthy/why-you-should-move-even-on-rest-days

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