今回は、休みの日にやってはいけない健康習慣5選について説明していきます
医療従事者の立場から説明していきますので、是非参考にしてみて下さい!
目次
-
はじめに|「休み=健康に良い」は本当か?
-
休日の寝だめが体を壊す理由
-
一日中ゴロゴロが自律神経を狂わせる
-
休日の暴飲暴食が平日より危険な理由
-
休みの日ほどスマホ漬けになる落とし穴
-
「何もしない休日」が心を疲れさせる
-
おわりに|本当に体が回復する休日のつくり方
-
参考文献
はじめに|「休み=健康に良い」は本当か?
多くの人が、こう考えています。
「平日は無理しているから、休日は好きに過ごしていい」
「休みの日くらい、体に甘くしてもいい」
しかし、最新の医学・公衆衛生学の研究では、休日の過ごし方こそが、長期的な健康状態を左右することが明らかになってきました。
実際、生活習慣病・うつ症状・自律神経失調症・慢性疲労の多くは、「平日のストレス」よりも「休日の過ごし方の乱れ」と強く相関しています。
今回は、「一見すると健康に良さそう」「誰もがやっている」
――そんな休みの日のNG健康習慣を5つ取り上げ、その背景にある科学的理由と、なぜ体が壊れていくのかを徹底的に解説します。
休日の寝だめが体を壊す理由
やってはいけない習慣の代表格が「休日の寝だめ」です。
・よくある行動
-
平日6時起き → 休日は10時・11時まで睡眠
-
アラームをかけずに自然に起きる
-
「足りなかった睡眠を取り戻す」意識
一見、理にかなっているように思えます。
しかし、時間生物学の研究では、寝だめは睡眠不足の解決にならないことが分かっています。
人の体内には「概日リズム(サーカディアンリズム)」という体内時計があります。
この時計は、
-
起床時間
-
日光を浴びるタイミング
-
食事の時間
によって毎日微調整されています。
休日に起床時間を2時間以上ずらすと、体内時計は海外旅行レベルの時差ボケを起こします。
これを「ソーシャル・ジェットラグ」と呼び、
-
自律神経の乱れ
-
ホルモン分泌異常
-
血糖コントロール悪化
が起こることが、欧米の大規模研究で示されています。
さらに、日本の研究では、休日の寝だめが多い人ほど
-
肥満
-
高血圧
-
抑うつ症状
のリスクが高いことも報告されています。
休養のつもりが、実は体に強烈な負担をかけている――それが寝だめの正体です。
一日中ゴロゴロが自律神経を狂わせる
・休日あるある
-
起きてからソファで過ごす
-
外出せず家にこもる
-
動くのはトイレと冷蔵庫だけ
「疲れているから動かない」は自然な判断に思えますが、動かなさすぎること自体が疲労を生むという逆説的な事実があります。
人の自律神経は、
-
適度な刺激
-
軽い運動
-
姿勢変化
によって安定します。
海外の循環器学・神経科学の論文では、完全な不活動状態が続くと、副交感神経がうまく働かなくなることが示されています。
その結果、
-
寝ても疲れが取れない
-
頭がぼーっとする
-
休日明けに強い倦怠感
が起こります。
特に問題なのは「何もしない+長時間同じ姿勢」。
これは血流を悪化させ、脳への酸素供給を低下させます。
結果として「休んだのに疲れる休日」が完成します。
休日の暴飲暴食が平日より危険な理由
・休日だけのご褒美習慣
-
昼からお酒
-
高脂肪・高糖質の食事
-
食事時間がバラバラ
実は、同じ量を食べても、休日の方が太りやすく、体に悪影響が出やすいことが分かっています。
理由は「体内時計と代謝のズレ」です。
人の代謝機能は、決まった時間に食事をすることで最適化されます。休日に
-
朝食を抜く
-
昼夜が遅れる
と、血糖値スパイクが起きやすくなります。
海外の糖尿病研究では、週末の食生活の乱れが、平日の努力を相殺することが示されています。
つまり、5日間頑張っても、2日で台無しになることがあるのです。
休みの日ほどスマホ漬けになる落とし穴
・休日のスマホ時間
-
SNSをだらだら
-
動画を連続視聴
-
気づけば数時間
脳科学の観点では、**スマホは「休息」ではなく「強刺激」**です。
特にSNSや動画は、ドーパミンを断続的に刺激し、脳を興奮状態に保ち続けます。
結果として、
-
目は疲れているのに脳は覚醒
-
夜に眠れない
-
翌日に疲労を持ち越す
という状態が起こります。
休日にスマホ時間が長い人ほど、主観的疲労感が強いという研究結果も報告されています。
「何もしない休日」が心を疲れさせる
・意外な事実
-
予定ゼロの休日
-
完全フリーな一日
実は、心理学では「適度な目的」がない時間は、幸福感を下げることが分かっています。
人は、
-
小さな達成感
-
時間の区切り
があることで、心が回復します。
完全に何もしない休日は、
-
自己否定
-
不安思考
-
月曜への恐怖
を増幅させることがあります。
おわりに|本当に体が回復する休日のつくり方
休みの日にやってはいけない健康習慣の共通点は、「楽そう」「自由そう」に見えることです。
しかし、体と脳は
-
規則性
-
適度な刺激
-
生活リズム
を求めています。
本当に健康を守る休日とは、「何もしない日」ではなく**「体内リズムを整える日」**です。
少し起きる時間をそろえる。
軽く外に出る。
食事の時間を崩しすぎない。
それだけで、平日の疲れは驚くほど抜けやすくなります。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
参考文献
-
Wittmann, M. et al. (2006). Social jetlag. Current Biology.
https://www.cell.com/current-biology/fulltext/S0960-9822(06)01927-9 -
Roenneberg, T. et al. (2012). Epidemiology of the human circadian clock. Sleep Medicine Reviews.
-
厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針」
