今回は、健康への意識について説明していきます。
※この内容は土木学会論文集(土木計画学研究・論文集第34巻)の内容を参考にしています。
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はじめに
自身の生活習慣や社会・居住環境と、心身の健康状態との関連性を示した上で、心身の健康状態を向上させる影響の大きい因子について、身体的健康状態・心理的健康状態別に検討している内容を以下に示していきます。
皆様も以下の内容を意識できているか、確認しながら見てみて下さい。
食事
食事や運動に関する行動において、毎日朝食を摂取する習慣が心身の健康状態を高める上で、直接的な影響を与える重要な要因である傾向が明らかになっています。
そのため、毎日朝食を摂取する習慣を構成させる仕組みの重要性が示唆されています。
コミュニケーション
「近所の人とあいさつをすること」、「地域の活動によく参加すること」など、住民同士のつながりが、心身の健康状態に大きく影響を与える因子であることが、明らかになっています。
住民同士や住民と地域との連携を強めていくことが心身の健康状態を改善する上で重要であります。
地域環境に着目すると、コンパクトシティを形成していく際に、食材購入施設の設備が高い区域に住民の居住を誘導することで、心身の健康状態を改善できる可能性があると考えられています。
また、コンパクトシティの形成は通勤・通学の交通手段や移動時間の短縮にポジティブな効果を与える可能性も考えられています。今後は交通行動の変化が心身の健康状態にどのような影響を与えるにかを検討する必要がある思います。
運動
「徒歩量の増加」など「身体活動・運動」の分野を目指す推進は、「朝食を欠食する人の減少」など「食・栄養」の目標を達成することとつながること可能性が示唆されています。
また、個人の健康意識の改善、地域での徒歩環境の整備及び地域との繋がりの構築が、「徒歩量の増加」に正の影響を与える傾向が明らかになっています。
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おわりに
今後、心身の健康状態を向上させるためには、
健康に対して無関心、あるいは自己管理を放任しているような健康意識タイプの人々を自身の健康状態に気を配ることのできる健康タイプに呼びかけること
毎日朝食を摂取する習慣などの良好な食生活を守ること
地域そのものや地域の住民との繋がりを構築すること
毎日の徒歩の量を増やくことしていくこと
上記のことが大事になってくると考えられますので、是非参考にしてみて下さい!