今回は、介護者が使える社会資源について説明していきます。
医療従事者の立場から説明していきますので、是非参考にしてみて下さい!
はじめに
日本の高齢化が進む中、家族による在宅介護の負担が増加しています。
介護者が心身ともに疲弊し、介護うつや共倒れのリスクが高まる中、社会資源を活用することが重要です。
本記事では、介護疲れを軽減するために利用できる社会資源や支援制度について、最新の情報をもとに解説します。
1. 介護者の休息を支える「レスパイトケア」
レスパイトケアとは、介護者が一時的に介護から離れ、休息やリフレッシュを取るための支援サービスです。
介護者の心身の健康を保ち、継続的な介護を可能にするために重要な役割を果たします。
主なレスパイトケアの種類
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訪問介護(ホームヘルプ): 介護職員が自宅を訪問し、身体介護や生活援助を行います。
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デイサービス(通所介護): 日中、介護施設で高齢者を預かり、食事や入浴、レクリエーションなどを提供します。
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ショートステイ(短期入所): 短期間、介護施設に宿泊し、介護を受けることができます。
これらのサービスを利用することで、介護者は自分の時間を確保し、心身のリフレッシュが可能となります。
2. 地域包括支援センターの活用
地域包括支援センターは、高齢者やその家族が地域で安心して生活できるよう、介護や福祉、医療などの相談や支援を行う機関です。
介護に関する悩みや不安を抱える方は、まず地域包括支援センターに相談することをおすすめします。
地域包括支援センターの主な役割
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総合相談支援: 介護や福祉、医療に関する相談を受け付け、適切な支援につなげます。
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ケアマネジメント支援: 介護サービスの利用に関する計画(ケアプラン)の作成や調整を行います。
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権利擁護: 高齢者の権利を守るための支援や、虐待防止の取り組みを行います。
地域包括支援センターは、全国の市区町村に設置されており、誰でも無料で利用できます。
3. 介護者支援制度の活用
介護者が仕事と介護を両立するための支援制度も整備されています。
これらの制度を活用することで、介護による離職や経済的な負担を軽減することが可能です。
主な介護者支援制度
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介護休業制度: 一定期間、仕事を休んで介護に専念できる制度です。介護休業給付金が支給される場合もあります。
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介護休暇制度: 短期間の休暇を取得し、介護に対応することができます。
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介護保険制度: 介護サービスを利用する際の費用負担を軽減する制度です。
これらの制度を利用する際は、勤務先の就業規則や制度の詳細を確認し、必要な手続きを行うことが重要です。
おわりに
介護疲れを軽減し、質の高い介護を継続するためには、社会資源や支援制度を積極的に活用することが不可欠です。
レスパイトケアや地域包括支援センター、介護者支援制度などを上手に利用し、介護者自身の心身の健康を保つことが大切です。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました
参考文献
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厚生労働省. 地域包括支援センターについて. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/index.html厚生労働省
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そよ風. 介護疲れを癒すレスパイトケア!タイプ別におすすめサービスを解説. https://www.sykz.co.jp/media/respite-care/sykz.co.jp
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ベネッセスタイルケア. 知って損なし!介護の負担軽減に役立つ支援制度とは? https://kaigo.benesse-style-care.co.jp/article/knowledge/beginner/supportベネッセスタイルケア+1ベネッセスタイルケア+1