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筆者が気になった医療ニュース(2024年7月2日現在)

再生医療などの新拠点「Nakanoshima Qross」 大阪市で開業 | NHK | iPS細胞

今回はこちらの記事について解説していきます

はじめに

iPS細胞を使った再生医療など最先端の医療を提供する新たな拠点「Nakanoshima Qross(なかのしま・くろす)」が29日、大阪市で開業し、式典が行われました。

「Nakanoshima Qross」は、大阪 北区の中之島にできた新たな医療拠点で、地上16階の建物に8つの医療機関のほか、ヒトのiPS細胞の製造や研究開発を行う企業など合わせて41の団体が集まっています。

29日は開業の式典が開かれ、大阪府の吉村知事が「病院、研究機関、企業、スタートアップ、行政といった産官学がひとつ屋根の下でクロスし、イノベーションが生まれることが特徴だ。ここを拠点に再生医療の産業化の夢に挑戦していきたい」とあいさつしました。

再生医療とは?

「再生医療」とは、機能障害や不全となった組織や臓器を、細胞や人工材料を使って失われた機能を再生させる医療のことです。

怪我や病気の新しい治療法を見つけたり開発したりすることができると考えられています。具体的には、幹細胞や組織を用いて、体の自然な再生能力を活用して治療を行います。

日本では、膝や歯、全身疾患の治療に加え、美容効果も期待されています。

再生医療は、先端医療の一環として、治療困難な疾患に対して新たな道を開く可能性を秘めています。

iPS細胞とは?

「iPS細胞」は、人工多能性幹細胞とも呼ばれ、体細胞を多能性幹細胞に変化させる技術です。

具体的には、人間の皮膚や血液などの体細胞にごく少数の因子を導入し、培養することで、様々な組織や臓器の細胞に分化する能力とほぼ無限に増殖する能力を持つ多能性幹細胞に変化させます。

名付け親は、世界で初めてiPS細胞の作製に成功した京都大学の山中伸弥教授です。

iPS細胞は再生医療や病気の原因解明、新薬の開発などに期待されています。

山中教授のグループが見出したわずかな因子でリプログラミングを起こさせる技術は、幹細胞研究におけるブレイクスルーといえます。

おわりに

元経済再生担当大臣の甘利明衆議院議員は「日本は『技術で勝ってもビジネスで負ける』と言われてきたが、ここには優秀な要素を協働させる仕組みがある。

世界の再生医療の拠点として投資が集まり、患者を助けるだけではなく、産業として日本経済をけん引することに期待したい」とエールを送っていました。

医療拠点を運営する一般財団法人の澤芳樹理事長は「これからがスタートで、勝負の時だ。期待を裏切ることなく、大きなビジネスが発展するような社会実装を実践し、世界に貢献することを目指したい」と話しています。

これからの医療技術の発達にかなりの期待を持てそうな記事でした。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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