こんにちは、今回もリハビリ職について説明したいと思います。
またまた、前回の復習になりますが、
リハビリ職の中には
- 理学療法士
- 作業療法士
- 言語聴覚士
この上記3職種に分かれています。それぞれ専門性を持っていて、今回は言語聴覚士について説明していきたいと思います。
言語聴覚士とは
言語聴覚士とはSpeech Therapistと呼ばれ、略してSTと呼ばれます。
仕事の内容ですが、「話す」、「聞く」といった言葉によるコミュニケーションに問題がある方や食べ物の飲み込みに問題がある方、また脳卒中後の高次脳機能障害という後遺症が出た方に対して、専門性の高いサービスを提供します。
言語聴覚士の対象は多岐にわたり、小児から高齢者まで幅広い方を支援します。
言語聴覚士はどれだけの数がいるの?
これは「日本言語聴覚士協会」に登録されている言語聴覚士の会員数になります。
年々言語聴覚士の数が増加傾向にあり、2001年に比べて、約100倍ほどの数となっています。
しかしながら、言語聴覚士は病院での人手不足が続いているのが現状で、かつ言語聴覚士も職域が広がってきているため、まだまだこれから必要とされる職種の1つです。
どのように職域が広がっているの?
ひと昔前は、言語聴覚士は「脳卒中」の後遺症の方に対してのリハビリが中心的に行われていました。
その内容は、脳卒中の後に話せなくなった人や食べれなくなった人への介入がメインです。
その中でも言語聴覚士の数は足りず、病院での言語聴覚士1人対しての担当数が20~30人であることが普通でした。現在は言語聴覚士の数も増えてきていますが、一人当たりの担当患者数はまだまだ多い状況です。それが病院を辞めていく言語聴覚士の1つの原因でもあります。
また、現在は、肺炎や尿路感染などの内科系の食事評価にも言語聴覚士が介入しますし、最近では「心臓外科術後」の食事評価にも言語聴覚士が介入することが増えてきています。
しかしながら理学療法士・作業療法士と同じで、その分、勉強する分野が増えているため、これから言語聴覚士を目指す人は、医師の研修医並みの知識を求められる可能性があります。
言語聴覚士も人の役に立てる立派な仕事です。どこの病院もまだまだ人手不足が続いているため、可能性に満ち溢れている職業だと私は考えます。
以上で今回の話は終わりたいと思います。