今回は心臓リハビリテーションの食事方法について説明していきます。
標準体重と適正エネルギーについて
・標準体重は、BMI22が理想の体重と言われています。
標準体重(㎏)=身長( )(m)×身長( )(m)×22
上記のような計算式で表すこともできます。
・適正エネルギーは
適正エネルギー(kcal)=標準体重(㎏)×25~30(kcal)
上記の計算式で計算することができます。
心臓病のための食事療法
・腹八分目にして、食べすぎには注意しましょう。
・バランスのいい食事を心掛けましょう。
バランスのいい食事とは
- 主食⇒エネルギー源(ごはん、パン、麺類)
- 主菜⇒身体を作る(魚肉、たまご、豆腐)
- 副菜①⇒体調を整える(野菜、海藻、きのこ)
- 副菜②⇒体調を整える(※1日1回なら汁物でも可)
※脂肪の摂りすぎには注意しましょう。
脂の多い肉、チーズ、バターなど(飽和脂肪酸)は控えて、魚など(n-3系多価不飽和脂肪酸)を多く摂るように意識しましょう。
※また食物繊維は十分な量を摂取するようにしましょう。
食塩は控えめ?
※食塩は6g/日未満を目標に控えましょう。
塩分は摂取量が多くなると、高血圧にあるリスクが増加します。高血圧は心臓病の危険因子のため、注意が必要です。
【塩分を控える工夫】
・風味をつける
※酸味⇒酢・レモン・ゆずなど
※うまみ⇒かつおだじ・こんぶだし
※香辛料⇒しょうが、わさび、からし、とうがらし、カレー粉など
・醤油はかけるより、つけて食べる
・加工食品やねり製品、つくだに、漬物はとらない。
・麺類のスープは飲まずに残す。みそ汁のみそは減塩の物を使用するようにしましょう。
これらの工夫は一つでも取り入れることで、日々の塩分量を抑えることができると思います。
食品に含まれる塩分のおおよその目安
以下に食品の塩分量の目安を示しますので、是非日常の生活の中で役立てて下さい。
- ラーメン1杯(スープも含む)⇒6g
- みそ汁1杯⇒1.5~2g
- 食パン1枚(6枚切り)⇒0.8g
- ウインナー2本⇒0.8g
- かまぼこ2切れ⇒0.8g
- うめぼし1つぶ⇒2g
おわりに
心臓病を予防するためには、食事の方法を見直すことが必須になってきます。
実際に塩分の摂りすぎ、摂取カロリー過多などで、心臓病を繰り返す方は多々居られます。
まずは、「漬け物をやめる」、「ラーメンの汁は飲まない」など、ご自身でできることを探して、取り組んでみて下さい。