石川 穴水町 仮設住宅を医師ら訪問 病気予防で体動かす助言 | NHK | 令和6年能登半島地震
今回はこちらのニュースについて説明していきます。
はじめに
能登半島地震で被災した高齢者などが暮らす石川県穴水町の仮設住宅を医師や看護師が訪問し、病気にならないために少しでも身体を動かすようにアドバイスをしました。
スタッフは、町内の仮設住宅を1軒1軒訪れ、高齢者などに体調の変化がないかを聞き取り、入居している人たちは「少し前まで食欲が無かった」とか「あまり身体を動かしていない」などと答えていました。
これに対しスタッフは、身体を動かす機会が減ると心身の機能が低下するいわゆる「生活不活発病」になるリスクもあるとして、部屋の中でも少しでも身体を動かすようアドバイスをしていました。
生活不活発病とは?
生活不活発病とは、日常生活での活動や運動が不足し、その結果として体や頭の働きが低下する病状を指します。
具体的には、以下のような原因や症状があります
原因:
- 社会参加の低下
- 生活動作自体のやりにくさ
- 生活動作の量的制限
- 心身機能の変化
症状:
- 長い道を歩くと疲れる
- 外が歩きにくい
- 立ち上がりにくい
- 座っているだけで疲れる
この病状は、一度始まると悪循環を生じ、進行していく可能性があります。
そのため、早期発見と早めの対応が重要です。
予防や改善には、社会参加を増やし、生活動作を活発にすることが推奨されています。
もし生活不活発病に関するさらなる情報や支援が必要であれば、医療機関や専門家に相談することをお勧めします。
また、厚生労働省が提供する生活不活発病チェックリストを利用して、自己チェックを行うことも有効です。
生活不活発病チェックリストとは?
生活不活発病のチェックリストは、個人が日常生活での活動量や機能の低下を自己評価するためのツールです。
このチェックリストには、以下のような項目が含まれています
- 屋外を歩くこと:遠くまで一人で歩けるか、近くなら一人で歩けるか、誰かと一緒なら歩けるか、ほとんど外を歩けないか、全く歩けないか。
- 自宅内を歩くこと:何もつかまらずに歩けるか、壁や家具を伝って歩けるか、誰かと一緒なら歩けるか、這うなどして動けるか、自力では動けないか。
- 身の回りの行為(入浴、洗面、トイレ、食事など):外出時や旅行でも不自由がないか、自宅内では不自由がないか、不自由があるがなんとかしているか、時々人の手を借りているか、ほとんど助けてもらっているか。
- 車いすの使用:使用していないか、時々使用しているか、いつも使用しているか。
- 外出の回数:ほぼ毎日、週3回以上、週1回以上、月1回以上、ほとんど外出していないか。
- 日中どのくらい身体を動かしているか:外でもよく動いているか、家の中ではよく動いているか、座っていることが多いか、時々横になっているか、ほとんど横になっているか。
- 家事(炊事、洗濯、掃除、ゴミ捨て、庭仕事など):ほぼ全部しているか、一部しているか、時々しているか、ほとんどしていないか、全くしていないか。
これらの項目を通じて、生活不活発病のリスクや現在の状態を把握し、必要に応じて医療機関や専門家に相談することが推奨されています。
チェックリストは、特に高齢者や持病のある方が生活不活発病を起こしやすいとされているため、早期発見と対策に役立てることができます。
もしチェックリストを利用してみたい場合は、厚生労働省のウェブサイトや関連する医療機関のウェブサイトで入手することができます。
また、地域の保健所や医療機関で配布されていることもありますので、そちらで確認してみるのも良いでしょう。
おわりに
災害に被災すると、心身ともに疲弊し日中の活動量が大幅に低下します。
そのため、日頃から身体機能を落とさないように活動量を維持していくことが大事だと筆者は考えます。
毎日少しの散歩からでもはじめてみて下さい!
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。