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肩の痛みでよく聞く四十肩や五十肩とは??

    • 今回は肩の痛みで良く聞く「四十肩・五十肩」
      について説明していきます。

 

はじめに

 四十肩や五十肩とは、中年以降に多く見られる肩の病態で、肩関節が痛み、動きが悪くなることを指します。

具体的には、肩関節の周囲に炎症が起き、運動痛や夜間の痛みなどの症状が現れます。

この状態を医療用語で肩関節周囲炎とも呼ばれ、関節を構成する骨や軟骨、靱帯、腱などが老化することが主な原因と考えられています。

今回は

  1. 肩関節周囲炎の予防法は?
  2. 肩関節周囲炎の原因は糖尿病?

について説明していきます。

肩関節周囲炎の予防法は?

肩関節周囲炎の予防方法にはいくつかのアプローチがあります。

日常生活での注意点や、定期的なストレッチが効果的です。以下に具体的な予防方法をご紹介します

  1. 運動不足を解消する:
    • 定期的な運動を心がけ、肩関節を適度に動かして柔軟性を保ちましょう。
  2. ストレッチ:
    • 肩関節のストレッチを毎日行い、肩周りの筋肉を柔らかく保ちます。
    • 簡単なストレッチとして、腕を体の横から挙げて肩のラインより上に上げる、背中にある肩甲骨を上からも下からも手で触れるなどがあります。
  3. 姿勢を正す:
    • 長時間同じ姿勢でいることを避け、デスクワークの際は適切な椅子やデスクの高さを選び、猫背にならないよう注意しましょう。
  4. 肩を冷やさない:
    • 特に夏場はクーラーに長時間直接当たらないようにし、寝るときは肩まできちんと布団をかけるなどして肩を冷やさないようにしましょう。

これらの予防方法は、肩関節周囲炎を未然に防ぐだけでなく、健康な肩関節を維持するためにも役立ちます。日々の生活の中でこれらのポイントを意識して、五十肩のリスクを減らしましょう

肩関節周囲炎の原因は糖尿病?

 糖尿病患者では、五十肩を発症するリスクが高くなるとされています。糖尿病による高血糖状態が続くと、非酵素的グリコシル化が進み、結合組織の性質が変わり、関節周囲の組織が硬くなることが原因の一つと考えられています

肩関節周囲炎の発症には、以下のようなメカニズムが関与している可能性があります

  1. 高血糖が非酵素的グリコシル化産物の形成を促進し、コラーゲンや腱、靭帯の架橋を増加させ、これらの組織を硬化させます。
  2. 組織の硬化は、関節の動きを制限し、炎症反応を引き起こします。
  3. 微小血管障害による循環障害が、組織の低酸素症やフリーラジカルの過剰産生を引き起こし、組織破壊や変性変化を促進させます。

糖尿病患者では、血糖コントロールが不良だと、肩の動きに大きな役割を果たしている腱板の損傷部分が血行不良になり、五十肩を起こしやすく、治りにくくなると考えられています

適切な血糖コントロールと、ストレッチや運動を組み合わせることで、五十肩のリスクを減らすことができるかもしれません。

 

おわりに

 肩関節周囲炎は年齢を重ねるにつれて誰にでも起こる病気の1つです。

肩の痛みが出現して、数日症状が治まらなければ、まずは整形外科を受診しましょう。

まずは、病気にならないことが大事になりますので、生活習慣や今回紹介した予防法を行ってみて下さい。

肩の痛みで困ったことがあれば、コメント欄に書いて頂けると幸いです。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

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