こんにちは、今回は入院するとほとんどの方がお世話になるリハビリ職について説明したいと思います。
はじめに
リハビリって名前は聞いたことがあるけど、その種類について知っている方は、入院経験がないとなかなかする機会が少ないと思います。
リハビリ職の中には
- 理学療法士
- 作業療法士
- 言語聴覚士
この上記3職種に分かれています。
それぞれ専門性を持っていて、今回は理学療法士について説明していきたいと思います。
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理学療法士とは
理学療法士とはPhysical Therapistと呼ばれ、略してPTと呼ばれます。
仕事の内容ですが、けがや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に運動療法や物理療法を用いて、自立した日常生活が送れるように関わる医学的な専門職です。
少しわかりにくい所もあるので、簡単に説明しますと
理学療法士は動けない人、または動きのレベルが落ちてしまう可能性がある人に対して、「起き上がり」、「座位」、「立ち上がり」、「歩行」などの手段を用いて、動作レベルを維持・向上させる役割があります。
この「起き上がり」や「座位」、「歩行」などのことを基本動作といい、理学療法士は基本動作の維持・向上に努めることが仕事になります。
理学療法士はどれだけの数がいるの?
これは「日本理学療法士協会」に登録されている理学療法士の会員数になります。
年々理学療法士の数が増加傾向にあり、1970年に比べて、約90倍ほどの数となっています。
この数字が現在、理学療法士が飽和状態になっていると言われている原因の一つです。
しかしながら、理学療法士の職域も広がってきており、病院によってはまだまだ人手が足りていない所も多々存在しています。
どのように職域が広がっているの?
ひと昔前は、理学療法士は「骨折などの整形外科疾患」「脳卒中」この2つに対してのリハビリが中心的に行われていました。
しかしながら現在は、肺炎や尿路感染などの内科系の方にも理学療法士が介入しますし、最近では心筋梗塞などの「循環器疾患」、ICUとよばれる「集中治療室」でのリハビリも少ない施設ですが、理学療法士が介入することが増えてきています。
また終末期と呼ばれる、ガンの末期の人に対しての理学療法士の役割も出てきており、理学療法士の数は年々増えていますが、医療情勢を見てみるとまだまだ需要は高いような印象です。
透析中の「腎臓リハビリ」もここ数年で一気に目立ってきましたね。
しかしながら、その分、勉強する分野が増えているため、これから理学療法士を目指す人は、医師の研修医並みの知識を求められる可能性があります。
理学療法士は人の役に立てる立派な仕事です。
飽和状態だと言われていますが、まだまだ可能性に満ち溢れている職業だと私は考えます。
以上で今回の話は終わりたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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